私たち人間は、二つの歪みと隣り合わせに生きていると言われます。 「自己中心」と「自己喪失」です。 「自分さえよければ…」「自分なんかいなくても…」。 どちらも健やかな心とは言えません。 競争主義社会はそのような歪んだ心を拡大させています。 子どもの成長になくてはならぬものとは何でしょうか。 それは自分が愛されているという実感ではないでしょうか。 何ものにも揺るがない愛による実感です。 自分のかけがえのなさを知る喜びは、 他者のかけがえのなさを知る喜びに通じています。 一体、それらの喜びの根拠はどこにあるのでしょうか。 私たちは主イエス・キリストに現された神の愛を信じています。 私たちは教会で、神に愛されている自分を発見し、神を愛し、 自分を愛し、隣人を愛する健やかさに招かれています。 教会にこそ、子どもの成長になくてはならぬものがあると私たちは確信しています。 |