牧師室より

2025年10月

 秋の教会の行事が続いています。月報10月号の発行日も、青山学院大学の塩谷直也先生をお迎えしての特別歓迎礼拝が行われます。多くの方々が教会を訪れ、主イエス・キリストとの出会いを与えられ、神の愛を知ってほしいと願います。

 さて、1010日(金)〜14日(火)の日程で、私は西東京教区総会議長として北海教区問安旅行をしてきました。
北海教区は西東京教区と宣教協約を締結して40年間共に歩んできた教区です。
西東京教区は特にオホーツク宣教を祈りに覚えて支援を行い、青少年の相互の交流を行ってきました。
実は狛江教会は40年前の1986年春に飯田輝明伝道師を北海教区の興部伝道所に派遣しました。同時に1986年度から5年間、財的支援を継続していました。
今回の訪問旅行の最たる目的はオホーツク海沿岸にある興部伝道所(伊藤大道牧師)を訪問し、1012日(日)の主日礼拝の説教を担当することです。1010日(金)札幌で迎えて下さった北海教区三役の先生方と今後のための懇談をし、11日(土)札幌から電車に乗って、旭川を経由して名寄に行き、そこからバスで興部に向かいました。約4時間30分かかりました。北海道の広さを実感しました。伊藤大道牧師にご案内頂いて、オホーツク海を見たとき、地の果てに来たという思いがありました。北海道ではまだ暖かい季節であるとは言え、激しく波しぶきを立てる光景に北国の海を実感しながら、左の海岸線のずっと先に稚内があり、兼任する隣の稚内教会まで197キロあると説明を受けました。12日(日)主日礼拝には私を含めて6名が集まりましたが、とても印象的な礼拝でした。また翌日から3日間ちょうど北海教区教職講座が岩見沢で開催されるので、ご招待を受けて初日の夜に「西東京教区から見た北海教区」というテーマで発題をさせて頂きました。

 今回の訪問旅行は、一人の牧師としても大変によい学びとなりました。地方の教会・伝道所の厳しい実情を知り、首都圏に立つ狛江教会の使命をさらに自覚いたしました。私たち人間が一人で完結しないように、教会はひとつの教会で完結しません。困難な状況を乗り越えるための共有や協力が必要です。連帯には葛藤や困難が伴いますが、主イエスにつながる教会として、共に生きる道を模索していきたいと思います。